有用貴金属回収事業

事業背景

約30年前、東北大学選鉱製錬研究所の南條道夫教授らが提唱したことに端を発する「都市鉱山」という概念が、ここ近年、新世代のリサイクル手法として世界中から注目を集めつつあります。独立行政法人 物質・材料研究機構によると、すでに2008年の時点で国内の都市鉱山に存在する金の総量は6,800トンにも及び、これは全世界の現有埋蔵量の約16%に相当、日本という国は実に有数の資源大国の一つであるといえます。しかしながら現在、産業廃棄物などに眠る金以外の貴金属を含めた貴重な都市鉱山資源の大半が有効再生されないまま処分されている実状があり、加えて国外においては有害物質の流出による環境汚染や人体への悪影響などの問題も同時に引き起こしています。そのような中、弊社ではいち早くこの都市鉱山再生における重要性・必要性に着目し、貴金属回収装置の開発企業と連携することで、地球規模で抱える諸問題にも将来に渡り対応可能な新規事業をスタートしました。

有用貴金属高効率回収設備

弊社が取り扱う「有用貴金属高効率回収装置」は、独自の画期的手法により、日々大量に廃棄される家電製品などの内部電子基板からさまざまな貴金属類(金・銀・銅・パラジウムなど)を高効率で回収することに成功しました。また、貴金属の回収能力にとどまらず、稼働時の低コスト化やエコの実現、さらには採算性への課題も従来の一般的な設備に比べて飛躍的に改善させることをも可能としました。弊社では、自信を持って提案するこのプラント一式をパッケージ化し、グローバルマーケットにも展開するとともに、国内外を問わず、限りある資源の再生による持続可能な循環型社会を創造し、地球の未来に貢献していくことを目指します。

有用貴金属回収プラントの運営及び管理

プラントを稼働するにあたり、貴金属回収の原材料となる廃電子基板の仕入れ・在庫の確保、施設の運営・保守・管理、回収後の貴金属売却・管理、設備の保守メンテナンス・改修・修繕など、本事業に関わる一連の業務を弊社が請け負います。